Secure Porter for USB(セキュアポーター・フォー・ユーエスビー)オンラインヘルプ

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■USBメモリのファイルを暗号化する

自動暗号化ツールは、USBデバイスやメディアに、ファイルがコピー・移動されたことを検知すると、対象ファイルを強制的に暗号化します。

(1)自動暗号化ツールが動作しているかどうか確認します。

自動暗号化ツールが起動しているとタスクトレイにアイコンが表示されます。


※自動暗号化ツールが起動していない場合は、[スタート]-[すべてのプログラム]-[Secure Porter for USB]-[自動暗号化ツール(フォルダ版)]からご利用になれます。
※自動暗号化ツールがインストールされていない場合は暗号化することはできません。
自動暗号化ツール(フォルダ版)のインストール方法はこちら

(2)USBメモリを挿入します。
新しいUSBメモリを挿入した場合、USBドライブに自動暗号化用フォルダ(SP暗号化フォルダ)が作成されます。
既に[SP暗号化フォルダ]が作成されている場合はダイアログは表示されません。

(3)USBドライブの[SP暗号化フォルダ]にファイルをコピーします。

エクスプローラーを起動しファイルを[SP暗号化フォルダ]にコピーします。

USBドライブの[SP暗号化フォルダ]にファイルがコピーされると暗号化処理状況を示すダイアログが表示されます。

(4)ファイルを開くときのパスワードを入力します。
パスワードを入力します。

※入力したパスワードは、ファイルを復号するときに認証するためのパスワードです。
※パスワードには日本語全角文字以外の半角英数記号が使用できます。
※パスワードは4文字~128文字以内で指定します。

(5)暗号化されたファイルが作成されます。
デバイスに移動・コピーされたファイルは、一時領域に待避されてから、デバイスに暗号化ファイルとして作成されます。
ファイルが暗号化されると、.spudという拡張子が追加されます。
例) 販売データ.xls → 販売データ.xls.spud

※暗号化ファイルはGZIP形式で圧縮されています。
※tmp / lnk / ini / icoファイルおよびシステム属性のついたファイルは暗号化されません。
※Secure Porterで暗号化されたspdファイルは暗号化されません。
※ショートカットファイル、0バイトのファイルは暗号化できません。
※特殊なフォルダ(\Recycled\*、\Recycler\*、\system volume information\*)は暗号化されません。
※特殊なファイル(ファイル名の先頭が“.”で始まるファイル、ファイル名の先頭が“ ~$”で始まるファイル)は暗号化されません。
※弊社(TSS LINK, Inc)のデジタル署名が付与されているexeファイルは暗号化されません。
※複数のファイルを[SP暗号化フォルダ]にコピーした場合、同じパスワードで暗号化されます。
※フォルダを[SP暗号化フォルダ]にコピーすると、フォルダ内の各ファイルが暗号化されます。


こんなときは暗号化中にエラーが発生した場合は

暗号化中にエラーが発生した場合は、暗号化が中断されてエラー情報が表示されます。

暗号化されなかったファイルは、一時フォルダに残されていますので、必要に応じてファイルを取り出してください。詳しくは「暗号化のキャンセルについて」をご覧ください。


こんなときは同名ファイルがあるときは

デバイスにファイルがコピー・移動された時に、デバイス内に同名ファイルがある場合は、上書き保存の確認をします。
上書きをキャンセルした場合は、暗号化が中断されます。暗号化されなかったファイルは一時フォルダに残されていますので、必要に応じてファイルを取り出してください。詳しくは「暗号化のキャンセルについて」をご覧ください。


こんなときは暗号化のキャンセルについて

暗号化がキャンセルされた時は、暗号化されなかったファイルが一時フォルダに残されていますので、必要に応じてファイルを取り出してください。
※特にUSBドライブへのファイル移動をキャンセルした場合、ファイルは移動前の場所には戻りません。一時フォルダから取り出してください。

パスワード設定ダイアログから、暗号化をキャンセルできます。

キャンセルの確認画面が表示されます。

キャンセルが処理されます。

キャンセル処理結果が表示されます。

[一時フォルダを表示]をクリックすると、一時フォルダが開きます。
元のファイルが一時ファイルとして保存されています。必要に応じてファイルを取り出してください。


こんなときは一時フォルダについて

暗号化処理中は、USBデバイスにコピー・移動されたファイルを一時フォルダに待避しています。暗号化のキャンセルやエラー時には、ここからファイルを取り出すことができます。
なお、正しく暗号化が行われた場合、一時フォルダは削除されます。

■一時フォルダは以下の場所に作成されます。
[ユーザプロファイル]\ SpusbEnc\[日付]-[時間]
例) C:\Users\user1\ SpusbEnc\090624-200719

※作成から30日を経過すると、自動的にフォルダごと削除されます。ただし、フォルダ名が変更された場合は、自動的に削除されません。

■一時ファイルは、元ファイル名で作成されます。
※一時ファイル名が重複する場合は、ファイル名末尾に連番を付与します。
 例) test.txt →重複した場合 test(1).txt

※元ファイル名が長く一時領域で処理できない場合の一時ファイル名は、自動的にカットされます。
 例) XXX・・・testfile.txt  →カットされた場合 XXX・・・test.txt

■一時フォルダは、タスクトレイの「Secure Porter for USB 自動暗号化ツール」アイコンを右クリックして表示されたメニューから、「一時フォルダの表示」を選ぶことでも開けます。(Ver.1.4以降)


こんなときは一時フォルダの変更について

暗号化処理に自動的に作成される一時フォルダは、設定ファイルを作成することで、暗号化時の一時領域のパスを変更することができます。
一時フォルダの変更が反映されるのは、次回のWindows起動時またはログイン時となります。
指定したパスにフォルダが存在しない場合は、自動的に作成されます。
指定したフォルダが作成できない場合や、フォルダ内への書き込みができない場合は、標準の一時領域(上記のユーザフォルダ)に設定されます。

■設定ファイルを以下の場所に作成します。
%ALLUSERSPROFILE%\TSS LINK\Secure Porter for USB Folder\spusbdc.ini

※Windows Vistaでは通常は以下のようになります。
 c:\ProgramData\TSS LINK\Secure Porter for USB Folder\spusbdc.ini

■設定ファイルを以下の内容で作成します。
[ENCRYPT]
TEMP_PATH=[一時領域にするフォルダのフルパス]

※設定ファイルのパス指定では環境変数も利用可能です。環境変数以外にも以下の特殊フォルダの指定が可能です。
 [%MYDOCUMENTS%] … マイドキュメント
 [%DESKTOP%] ・・・ デスクトップ

■設定ファイル例
・マイドキュメント配下の“SPUSB暗号化フォルダ”を指定する場合
[ENCRYPT]
TEMP_PATH=[%MYDOCUMENTS%]\SPUSB暗号化フォルダ

・”D:\SPUSB暗号化フォルダ”を指定する場合
[ENCRYPT]
TEMP_PATH= D:\SPUSB暗号化フォルダ


こんなときはUSBメモリを取り外す場合は

暗号化処理が終了していることを確認の上、直接USBポートから取り外してください。


こんなときはアプリケーションから直接、[SP暗号化フォルダ]に保存すると

WordやExcel等のアプリケーションで文書を作成し、直接[SP暗号化フォルダ]に保存すると、暗号化処理が実行されますが、ファイルはWordやExcelにロックされているため暗号化ができません。
暗号化処理状況を示すダイアログが表示されたままになり、アプリケーションを終了するまで暗号化できません。
アプリケーションによっては暗号化できない場合がありますので、アプリケーションから直接[SP暗号化フォルダ]に直接保存せずに、別の場所に保存してからエクスプローラー等でコピーしてください。


こんなときは試用期間が終了しました のメッセージが表示されたら

試用期間(最初の起動から10日間)中は、インストール後にライセンスキーの登録をしなくても、暗号化機能をご利用いただけます。
ただし、試用期間を過ぎてもライセンスキーを登録していない場合は、暗号化ファイルの利用はできますが、暗号化機能を利用することができません。
継続して暗号化機能を利用したい場合は、製品をご購入いただき、購入先から提供されるライセンスキーを登録してください。

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