Secure Porter for USB(セキュアポーター・フォー・ユーエスビー)

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■使用上の注意

Secure Porter for USBを使用するうえでの注意点を掲載します。
※以下は、ドライブ版の操作でご説明しています。フォルダ版をご使用の場合、以下のファイルをUSBデバイスへコピーや移動するなどの動作は、USBデバイス内の自動暗号化フォルダへコピーや移動するものとしてお読みください。

USBメモリに関する注意事項

  • 指紋認証や暗号化機能などの付加機能が付いたUSBメモリでは、製品によって暗号化できない場合があります。
  • 音楽プレイヤーやデジタルカメラなど、USBドライブとして認識される機器はファイルの暗号化対象となります。これらの機器を接続される場合は、安全のため本製品を終了してご利用ください。
  • 市販のUSBメモリに付属している自動圧縮ツールや自動暗号化ツールや、他社のUSBメモリ用ツールが動作している状態で、Secure Porter for USBは併用はしないでください。
  • USBデバイスの取り出しは、直接ポートから取り外してください。ファイル監視処理の仕組み上、OSの「ハードウェアの安全な取り外し」は利用できません。Windows XP以降では、OSの仕様の標準として、USBデバイスは「ハードウェアの安全な取り外し」が不要となっています。ただし、「パフォーマンスのために最適化する」に設定を変更して書き込みキャッシュを有効にしている場合は、安全な取り外しが必要となり、本システムで利用した場合はファイルが破損する恐れがあります。本システムで利用する場合は、「クイック削除のために最適化する」の設定に変更し、書き込みキャッシュを無効にして利用してください。

自動暗号化に関する注意事項

  • USB/IEEE接続以外のHDDや内蔵HDDは暗号化対象外です。
  • FD/CD/DVDは暗号化対象外です。(CD-RやDVD-Rなども含む)
  • 0バイトのファイルは暗号化できません。
  • 暗号化は、新規にUSBデバイスにコピーされたり、内容更新されたりしたファイルが対象となります。既にUSBデバイス内にあるファイルは暗号化されません。
  • 暗号化処理中に、新たにファイルを暗号化する場合は、現在処理中のパスワードで暗号化されます。別のパスワードで暗号化したい場合は、先の暗号化処理が終了してから行ってください。
  • USBデバイス内の暗号化前の元ファイルは、復元ツールでの復号を困難にするため、データをゼロクリアして削除しています。
  • システムファイルやプログラムファイル、ショートカットファイルやゴミ箱の特殊なフォルダなど、暗号化する必要のないものや製品仕様上問題があるものは、あらかじめ非暗号化対象のファイルとして定義されています。
  • 暗号化処理中にUSBメモリを取り出すと、ファイル暗号化の失敗やファイルが破損します。暗号化が終了するまではUSBメモリを取り出さないでください。
  • アプリケーションからUSBデバイスへ直接保存を行うと、アプリケーションに異常が発生したり、正しく暗号化されない現象が発生したりする場合があります。直接保存でなく、一度PCに保存したうえでUSBデバイスにコピーしてください。
  • アプリケーションからUSBドライブに直接保存した場合は、バックアップファイルも暗号化対象となり暗号化されます。
  • USBデバイス内のアプリケーションを直接利用する場合、アプリケーションの動作は保証できません。アプリケーションの設定ファイルなどが暗号化され、アプリケーションが正しく動作しない可能性があります。
  • 複数のファイルで構成されているアプリケーションのデータが暗号化された時は、アプリケーションで正常に復号できず利用できません。(例 HTMLファイルと画像ファイル)
  • USBデバイスを認識して自動的にファイルを作るアプリケーションは、作成したファイルが暗号化されるため正しく動作しません。(例 Windows Media Playerなど)
  • USBデバイスの内部仕様により、暗号化できないものがあります。
  • 自動圧縮や他の暗号化ツールと併用すると、正常に暗号化することができない場合があります。
  • ファイル拡張子を暗号化対象外の拡張子に偽装された場合は、暗号化されません。
  • USBデバイスはネットワーク上で共有すると問題がありますので、共有しないでください。
  • USBデバイス内の平文ファイルを直接開いて利用すると、ファイル保存時に暗号処理が行われるため、ファイルの破損やアプリケーション異常が発生する可能性があります。USBデバイスから直接ファイルは開かないでください。
  • Windows XPの環境で、USBメモリにファイルをコピーしている時に、USBメモリ容量がいっぱいになると、エラーメッセージが表示されて新しいディスクの挿入を促されます。この時デバイス制御ツールの暗号化が行われている場合は、暗号化処理が完了してから、新しい許可USBメモリを挿入すると、継続してファイルのコピーを行うことができます。ただし、処理のタイミングによっては、USBメモリに暗号化ファイルを書き込む時にUSBメモリ容量がいっぱいになることがあります。この場合は、ファイルが暗号化されません。
  • 1台のPCに複数ユーザで同時ログインして利用しないでください。ユーザを切り替えて、USBメモリにファイルをコピー・移動すると、暗号化処理が正しく行われません。

復号(暗号化ファイル起動時)の注意事項

  • 暗号化ファイルの起動中にUSBメモリを取り出すと、ファイル復号の失敗やファイルが破損します。暗号化ファイルの起動が終わりファイルが読み込まれるまではUSBメモリを取り出さないでください。
  • 暗号化対象のファイル名やフォルダパスが長い場合、暗号化ファイルを開くことができない場合があります。この場合は、暗号化ファイル名を短くして開き直してください。
  • 複数のファイルで構成されているアプリケーションのデータが暗号化された時は、アプリケーションで正常に復号できず利用できません。(例 HTMLファイルと画像ファイル)
  • 暗号化ファイルを起動し、ファイル名を変更して保存した場合、暗号化されずに保存されます。また、元の暗号化ファイルに再暗号化もされません。
  • 暗号化ファイルを起動して保存しようとした場合、表示される保存場所は暗号化ファイルの場所とは別の場所になります。
  • 暗号化ファイルを開いた後のアプリケーション制御は行いません。コピー・印刷・保存操作は、通常通り行うことができます。
  • 復号されたファイル名には、識別用のIDが付加されているため、ウィンドウのタイトルには識別用のIDを含めたファイル名が表示されます。識別用のIDは、再暗号化に必要ですので削除しないでください。
  • 暗号化ファイルを開いた時に一時領域に復号されたファイルは、復元ツールでの復号を困難にするため、利用終了後にデータをゼロクリアして削除しています。
  • 復号中は一時領域に元ファイルが復元されているため、一時領域にアクセスすることで元ファイルを取得することが可能になります。
  • USBデバイス内の暗号化されていないファイルを開いた場合、アプリケーションによっては開いただけでファイルが変更されるため、暗号化対象として検知され、ファイル終了時に暗号化処理されます。(Microsoft ExcelやMicrosoft PowerPointなど)
  • 暗号化ファイルを開く時、元の拡張子に関連付いたアプリケーションがインストールされていない場合は、暗号化ファイルを開けません。
  • ファイルの起動プロセスから別のプロセスを起動するようなアプリケーションでは、ファイルを開けない場合があります。また、ファイルを開けても再暗号化を行うことができません。この場合には、復号ファイルが一時領域に残ることがありますが、再起動によって削除します。(例 MS-Officeの互換パックを利用した新形式ファイルの利用)
  • ファイルを1つのプロセスで開くアプリケーションでは、2つ目以降のファイルを開く時に確認メッセージなどが表示されたまま放置すると、正常に開けない場合があります。また、ファイルを開けても再暗号化を行うことができません。ファイルを開いた時のメッセージをすぐに処理すれば問題ありません。(例 Adobe Reader、Microsoft PowerPoint)
  • ファイルを1つのプロセスで開き、かつウィンドウタイトルにファイル名が表示されないアプリケーションでは、一度開いたファイルはアプリケーションを終了するまで再度開けません。(例 Windows Media Player / Movie Maker)
  • 暗号化ファイルを開いたアプリケーションから、別途そのファイルを別のアプリケーションで開いて利用するような仕組みの場合、元のアプリケーションを終了してしまうと、別のアプリケーションで正しく開けないことがあります。また、開いた別のアプリケーションからは、再暗号化できません。(例 Windows Vista: Windowsフォトギャラリーのスライドショー)

再暗号化(暗号化ファイル終了時)の注意事項

  • 暗号化ファイルの終了時の再暗号化中にUSBメモリを取り出すと、ファイル暗号化の失敗やファイルが破損します。再暗号化処理が終わるまではUSBメモリを取り出さないでください。
  • 元のファイル名とは異なるファイル名で起動されるようなアプリケーションでは、終了を正しく検知することができないため、再暗号化されません。(例 MS-Officeの互換パックを利用した新形式ファイルの利用: MS-Office2000/XP)
  • Secure Porter for USBは、全てのアプリケーションで再暗号化される事を保証するものではありません。再暗号化の動作確認済みアプリケーションは、Secure Porter情報ポータルサイトでご確認ください。
  • ファイルを保存する時にファイル名を変更すると、再暗号化されません。そのままの名前で保存してください。(上書き保存)

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